PATCHOULI (パチュリ)#2
インドネシアへの壁
どうやら、私たちが今まで育てていたものはpatchouliの中でも香りが弱い“ソープパチュリ”という種類で、彼らがオイルを抽出する為に育てているpatchouliとは違う品種らしいのです。
また失敗か〜〜〜と愕然とすると同時に、彼らが育てているpatchouliは一体どんな香りがするんだろう、、、という期待がより一層膨らみました。
現地で実際に本場のpatchouliの香りを嗅いでみたい、、、、。
インドネシアには3〜4年前からずっと行きたかったのですが、
コロナのおかげでどんなに行きたくても行けなくなってしまいました。
少しコロナが落ち着いても、インドネシアの国の制限は他の国より厳しかったため、なかなか入国できるようにはならず。(結局、入国できるようになったのは他の国よりも約1年遅れでした)
しかし、ただ待っているだけではもったいない、違うpatchouliだという事実を知りながらも自分たちで育てるしかない!と思い、必死に苗を探し試行錯誤しながら育ててみている現在。(泣)
patchouliのお香を作る為には、やっぱり本場のインドネシアに行くしかないな〜と思いながら、今まで収穫したpatchouliは一旦パウチに入れて茶箱で保管することに。
数ヶ月後、畑で育てていたpatchouliが収穫時期になったのでいつも通り収穫し乾燥させ、保管する為に茶箱の蓋を空けた瞬間、patchouliのいい香りがふわっと漂ってきました。
あれ???と思い、すぐにpatchouliが入ったパウチを空けて直接嗅いでみると、patchouli特有の落ち着く深みのある香りが一気に部屋中に広がりました。
どうやら茶箱の中で数ヶ月寝かせた事によって、より香りが引き立っていたようです。
嬉しすぎる。
粉砕機で粉末にしてみると、より一層香りが強く引き立ちました。
とってもいい香り。
この香りをこのまま形にできないか、、、と考えた結果、サシェ(匂い袋)を作ってみることに。
香りそのものを楽しめると同時にpatchouliには防虫作用があるため、虫除けとしても活躍できそう。
サシェづくり
昔購入した、イタリアで発見され未だに未解読の古文書“ヴァイニッチ手稿”。その本には、薬草や天文学、生物学などを意味するであろう多数の奇妙な絵が描かれていて、私のお気に入りの本の一つです。
その絵が描かれている布袋にpatchouliを詰めたらかわいいだろうな、、、と思い、自分のお気に入りの絵が描かれているページをいくつか選び、それぞれ布にプリントし、patchouliの粉末を中に詰めて、三角形になるように形造りました。
出来上がったサシェを、スタッフ間で試しに使ってみることに。
クローゼット内のハンガーにかけておくと、クローゼット内はもちろんpatchouliのいい香りが服にほんのりついてくれるし、防虫効果もあるのでとっても安心して使えました。
バックの中に入れておくと、バックを開け閉めする瞬間にpatchouliの香りがふわっと香るので、たまに自分からバックに顔をつっこんでリラックスしてしまうほど。
見た目も、三角形でコロコロしているので、車内にぶら下げるのも◎。
しかも香りは1ヶ月以上続き、香りが弱くなったら揉み込むとまた香りが蘇ります。
、、、、、、、形にできた!!!!!
約4年の時を経て、大好きなpatchouliの香りを今回『匂い袋(サシェ)』という形にする事ができました。
自分たちが取り組んできた、失敗かもと何回も思った4年間は無駄ではありませんでした。
patchouliを育て始めた頃から今に至るまでの間、徐々に沖縄の土と気候になじんでいき収穫する度にどんどん香りが強くなっていくのを目の当たりにし、植物の順応する力は本当にすごいという事を今回改めて実感することができました。
そして未だ叶わずの"patchouliのお香を作る"という夢は、何回も失敗と学びを重ねながら今も挑戦中です。
そしてなんと、実は、この後、ついに、
念願だったインドネシアへ行ってきちゃいました。
インドネシア買い付け旅の話は、また別の機会にブログで紹介させてください。
おわり🌿
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