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FRANKINCENSE(乳香)


みなさんは“乳香”という薫香をご存じでしょうか。

アロマオイルなどではフランキンセンスという名で流通している乳香。

今回はSHIZUCAL WAXでも取り扱いをしている、乳香(フランキンセンス)のお話をさせていただきます。



乳香ってなに?


ボスウェリア属の樹木から採取される樹脂を乾燥させたもので、自然そのままの香りを楽しむことができる特別な薫香です。

古代エジプトやローマ時代から香料や薬として使用されてきた天然のハーブで、現代でもアロマセラピーなどで利用され、心身のリラックスやストレス緩和、免疫力の向上などに効果があるとされています。


古代エジプトでは「神聖な状態に導く物質」と意味付けられており、約3330年前に亡くなったエジプト王ツタンカーメンの墓から発見されていたり、ミイラの防腐剤として使われていた歴史があります。

今日でも、アラビア世界やキリスト教の教会で大切な香料として扱われていて、カトリックのミサでは、乳香の香りが祈りを天に届ける象徴とされていたり、アラビアの家庭ではゲストを迎える際にこの香りで空間を清め、歓迎の気持ちを表現するという風習があります。

古代から続くこの伝統は、現代においてもその価値を保ち続けています。




約5000年以上も前から今までずっと愛されている香りって、すごいですよね。



乳香の採取方法


香木の樹皮に切り込みを入れると乳白色の樹液が染み出します。

この樹液が空気に触れることで固まり、フランキンセンスとしての樹脂が形成されます。切り込みを入れてから約10日前後乾燥させた後、ゴム質の塊になったところで採取されたものが乳香です。

採取の困難さや、香木は特定の地域にしか自生しておらず非常に希少性が高いことから「砂漠の真珠」とも呼ばれています。




乳香の効果・効能


乳香の効果・効能としてもっとも有名なのは、鎮静効果です。

独特な落ち着いた香りが深い呼吸を促し心を安定させてくれるため、イライラや不安感があるとき、ストレスや眠れない夜などに特に効果を発揮してくれます。


私自身も、疲れが溜まっている時や冷静になりたい時などによく焚いているのですが、乳香の煙と香りが自分の身体と心、空間までも浄化してくれるような感覚になり、自分のバイブスを毎回フラットにもっていくことができています。


また、乳香には呼吸を深くし活性化させてくれる効果もあるので、古い時代には咳や喘息の薬として使われていたそうです。抗炎症作用にも優れているため、特に呼吸器系の不調を緩和させるといわれています。 その他にも、オイルやクリームとして利用される場合は美肌効果、水に漬けて飲まれるような場面では強壮・免疫力増強効果が期待されているほど、様々な効果があります。


乳香の焚き方


乳香を焚くのに必要なのは、炭、灰、香炉(小さい陶器などでも◎)、ピンセット、火です。

スティック型やコーン型のインセンスと比べると少し手間がかかるような気がするかもしれませんが、そのひと手間も乳香の魅力のひとつだと私は思います。


焚く手順はこちら👇

1、香炉に灰を入れ、炭を火で熱する

2、熱した炭を灰の上に置く

3、熱した炭の上に乳香を一粒のせる(※炭の上に灰を少し被せると乳香が焦げるのを防げます◎)

4、待つ

5、徐々に煙が立ってくる

6、香りと煙を楽しむ



動画はこちら👇



炭が熱を持つのを待つ時間、乳香の一粒を選ぶ時間、煙が立つのを待つ時間、広がっていく煙の動きを見ながら香りを楽しむ時間。。。

日々忙しく過ごしている時の中に、あえてひと手間ひと手間かけて香りを楽しむ時間を作ってみるのも、特別な時を過ごしている感じがして、私は大好きな時間です。


昔から愛されている、心を落ち着かせてくれる自然そのものの香り。

みなさんにも乳香の香りと時間を是非味わってみてほしいです。




SHIZUCALWAXのオンラインショップでは、

産地や香木の種類によってそれぞれ香りが異なる7種類の乳香を現在取り扱いしています。


気になった方は是非チェックしてみてください🤲✨



おわり



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